小さい頃、俺には姉がいたことがある。
あまりにも前のことでよくは覚えていないけど…… 遊ぶ時も寝る時も、いつも一緒に居た気がする。

突然の両親の離婚によって姉と離ればなれになってから何年も経ち、そんな記憶すら薄れていたある日、再びその姉と共に暮らすことになった。
だけど、すっかり大人に成長したはずの姉は、俺にベタベタとくっつき、過剰なほどのスキンシップを求め、甘えてくる。
――まるで、離ればなれだった空白の年月を埋めるかのように。

それをきっかけとしてか、学園中で人気のクラス委員長や、無口でミステリアスなクラスメイトとの仲が急速に深まっていく。
そして、国民的なシンガーソングライターとの出会い。

冬が過ぎ、桜の花が芽生え咲き乱れようとしている今……、俺と彼女たち、それぞれの恋の話が始まった。


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