主人公・三島正之は、平凡な高校2年生。

他人と話すのは苦手だが、基本的に積極的でもなければ消極的でもない性格。

本当に平凡な一般人で、勉強も運動もお世辞にも得意だとは言えない。

そんな正之に、ある日、一つの異変が起こる。

授業中、眠ってしまった正之は誰かに声をかけられて起こされる。

だが、教師に当てられたのではなく、クラスメートに起こされたわけでもない。

なぜなら、その声はクラスメートのものではなかったからだ。

いや、正確には「声をかけられて」などいなかった。

……その声は自分の頭の中から響いてきていたのだから。


tg云盘